特別招待講演①【12/17 : 13:00~14:00】

講演者: 小林 快次 氏(北海道大学総合博物館 教授)

題目: 「最新恐竜研究」

講演概要

日本の恐竜研究は近年大きな進展を遂げ、新たな恐竜化石の発見や、国内外の研究機関との共同研究により、恐竜の生態や進化に関する理解が深まっています。特にカムイサウルスやヤマトサウルスといった日本産の恐竜に関する研究が注目されています。それらは、日本の恐竜の多様性だけでなく、世界における恐竜の生態系を紐解く証拠となっています。また、私たちは、恐竜の生態復元に力を入れており、今回そのいくつかの例を紹介します。たとえば、恐竜の声に関して、世界で初めて喉の化石を発見し、恐竜から鳥類への声の進化について明らかにし、さらに現在彼らがどのような声を出していたかを推測する試みが進行中です。これにより、恐竜が社会的コミュニケーションをどのように行っています。また、恐竜の知能に関する研究では、脳の構造やサイズの比較から、彼らの認知能力や行動様式について新たな見解が得られています。特に一部の獣脚類は、現代の鳥類や哺乳類に匹敵する高い知能を持っていた可能性があります。最後に、アラスカやモンゴルなど恐竜化石調査の様子を通して、日本の恐竜化石の重要性も紹介します。

特別招待講演② (APSIPA D.L.講演)【12/17 : 14:15~15:15】

講演者: 越前 功 氏(国立情報学研究所 教授)

題目: 「インフォデミック時代におけるフェイクメディア克服の最前線」

講演概要

顔、音声、身体、自然言語などの人間由来の情報をAIが学習し、本物と見紛うシンセティックメディアの生成が可能になった。シンセティックメディアは、コミュニケーション分野やエンターテイメント分野など様々な用途で活用されている。一方で、シンセティックメディアの負の側面として、詐欺や思考誘導、世論操作を行う目的で、フェイク映像、フェイク音声、フェイク文書といったフェイクメディアを生成、流通させる事例が発生しており、社会に恐怖や混乱を引き起こす不確かな情報の氾濫「インフォデミック」が危惧されている。本講演では、このようなフェイクメディアによる脅威を概説するとともに、講演者らがJSTの戦略事業(CREST)のもとで現在進めている研究プロジェクト、「インフォデミックを克服するソーシャル情報基盤技術」(CREST FakeMedia)の最新の研究成果について紹介する。

企業ワークショップ【12/17 : 15:30~16:30】

講演者: 杉本 憲治郎 氏 (MathWorks Japan シニアテクニカルコンサルタント)
講演者: 竹本 佳充 氏 (MathWorks Japan シニアアプリケーションエンジニア)

題目: 「元シンポジウムメンバーも語る、MATLABの効果的な活用」

講演概要

MATLABは、1984年のリリースから今年で40周年を迎え、この間、機能面・操作性の双方において、大きな進化を遂げてきました。近年では、各種オンラインサービスも充実し、共同研究・開発のスムーズな運用を支援します。本セッションでは、教育や研究に役立つMATLABの各種機能やオンラインサービスについて、デモを交えてご紹介します。また、信号処理シンポジウムでもお世話になっている弊社エンジニアから、具体的な体験談もご紹介する予定です。これから研究にとりかかる学生さんから、古くからのユーザーの方にもご興味を持っていただける内容となっていますので、ぜひご参加ください。

信号処理研究専門委員会 選奨授賞式 【12/17 : 16:40~17:00】

信号処理若⼿奨励賞授賞式

プレゼンター: 市⽑ 弘⼀ (横浜国⽴⼤学 教授 / 電⼦情報通信学会・信号処理研究専⾨委員会 委員⻑)
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上記日時に、信号処理若手奨励賞の授賞式を行います。

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特別企画:チュートリアルセッション「通信のための確率推論の最前線」【11/6, 9:30-12:30】

セッション概要:無線通信における信号処理は、確率的モデルで表現される無線環境を巧みに利用するため、様々な確率推論手法を取り入れて独自に発展してきた。特に近年の物理層信号処理の進展は目覚ましく、重厚な数学的背景を有する数理アルゴリズムを土台に、通信システム構成に応じた電波伝搬特性の統計的性質を取り入れることで、低計算量かつ高精度な推論を可能とする信号処理設計のフレームワークが確立されつつある。 本セッションでは、「ガウス近似」をキーワードに、ベイズ推論的アプローチを中心に据え、その基礎理論の解説と最新の無線通信システムへの応用例を紹介する。数理的な理論に留まらず、現実に現れる工学問題の定式化と、実際のアルゴリズム設計までを含めて議論することで、通信のための確率推論の最前線を考える。 講演者
  • 高橋 拓海(大阪大学 大学院工学研究科 助教)
    題目:メッセージ伝搬法に基づく確率推論の基礎
  • 飯盛 寛貴(エリクソンジャパン)
    題目:メッセージ伝搬法の双線形推論への拡張とその応用例
  • 佐藤 光哉(電気通信大学 人工知能先端研究センター 助教)
    題目:ガウス過程に基づく確率推論とその応用例

特別企画講演【11/7, 10:30-11:30】

Anthony Kuh (Professor,Electrical and Computer Engineering Department, University of Hawaii/ Program Director, Electrical, Communications and Cyber Systems (ECCS) Division, National Science Foundation(NSF)) 題目: AI Research and Education Opportunities at the United States National Science Foundation 講演概要: This talk discusses research and education activities in AI, data science, and machine learning at the National Science Foundation (NSF). We discuss convergent research combining basic principles in AI and machine learning with applications (including infrastructure systems). We then discuss NSF’s investment in fundamental research in AI including collaborations with the Simons Institute. Finally, we discuss NSF efforts in education to train the next generation of researchers in AI and also consider careers in academia.

企業ワークショップ (MathWorks社)【11/7, 12:00-13:00】

題目: Back to Basic: MATLAB & Simulink のご紹介 ~信号処理・無線通信系トピックを中心として~ 概要:MATLABは信号処理の分野で40年近い実績があり、音声・音響処理、生体信号処理、無線通信システム設計等、様々な分野において活用されています。本セッションでは、MATLABになじみのない方からパワーユーザーまで、また、最新のデモンストレーションを含めた技術的な情報から、教育・研究に役立つサービスやライセンスの情報まで、幅広い方々に参考にしていただける内容を予定しています。
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